紫金山・アトラス大彗星祭 その2
玄
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が接近して話題になったのは10月。既に皆さん記憶が薄れ始めているかもしれませんが、なかなか無い大彗星でしたので、ここにもう少し記録しておきます。
近日点を過ぎて一番よく見えたのは10月13日(日)~10月15日(火)の夕方でしょうか。14日(月)は前日に続いて、近所の西空が見える小高い丘に行ってみました。前日は350mm+1/1.2インチCMOSで大きすぎたので、今回は150mmF2.8の望遠レンズでのチャレンジです。前日よりは既に少し暗くなってきているのか、肉眼での確認はできませんでしたが150mmのレンズ画角からはみ出す尾を見せてくれました。前日も来てくれた夫婦の方とか、ご近所のおばさま方もやってきて、普段は人気のない丘がいっとき、にぎやかな彗星観察ポイントになりました。
Canon EOS80D SIGMA 150mm F2.8APOMACRO DG(F4.0 4sec x10 ISO 800) スカイメモS ノータッチガイド ステライメージ9+PhotoDirectorとIrfanViewで調整
その後天候が悪かったりでなかなか彗星は見られなかったのですが、次にチャンスがやってきたのは10月20日(日)。夕方だけピンポイントで晴れそうでしたので三浦半島へ遠征です。BORG107FLとプロミナー350mmの2本と更に固定撮影で西空に少し高くなってきた彗星を狙いました。暗い空に広がる尾とアンチテイル、そして固定撮影では天の川とともに写る彗星を捉えることができました。双眼鏡で眺めていてもまだまだ立派な尾が見えて、興奮しっぱなしでした。
Canon KissX9i(HKIR) KOWA PROMINAR +TX07T(350mm F4.0 60sec x15 ISO1600) iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチガイドステライメージ9+PhotoDirector+IrfanViewで調整 PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 5secx5 ISO 1600) ステライメージ+PhotoDirector+IrfanViewで調整理
そして立派な彗星を撮れる最後のチャンスは、肉眼彗星として観察で来てから2週間ほど後、11月3日でした。有志メンバーは八ヶ岳で観察していましたが、こちらは再び三浦に出撃し、去り行く彗星を撮影することができました。位置的には天の川のはしっこにかかってきていたので周辺の星の数が増えて来てなかなかにぎやかでしたが、ずいぶんと暗くなってきて双眼鏡では確認することができませんでした。最初に長い尾を確認できた10月1日以後、約一か月にわたって大彗星として君臨して天文会を賑わせてくれたC/2023 A3。まさに期待通りの彗星で、存分に?楽しませてくれました。なんせ、まだ十分な処理ができていない画像が残っています。数年に一度ぐらいは、こんな大彗星に来てほしいところです。
ZWO ASI2600MCduo ZWO FF130+レデューサー(700mm F5.4 60secx30 Gain200) ZWO AM5N オフアキガイド ステライメ9+PhotoDirector+IrfanViewで処理