会報星くず363号(令和2年3月発行)から会員投稿記事をご紹介します。
2月21日
18:30 エアカナダにて成田発。バンクーバー、カルガリーを経由して、23:00 頃イエローナイフ市内のホテルに到着した。30 分で支度するよう言われ、部屋に用意してもらったウェア、フェイスマスク、ブーツ、グローブを着て再集合。重ね着、防寒 具の重量、備品の準備で 30 分という時間はなかなかハードだった。市内から 30 分かけてオーロラビレッジへ。
現地ではすでにオーロラが見えているという情報が流れ、焦りとどきどきする気持ちを抑え乗車した。バスの中から外を見るとすでに薄っすらと雲のようなオーロラが! 初めて見たオーロラは雲のような印象だった。これからずっと見たかったオーロラを見れるんだと思うととても楽しみで、30 分という時間が長く感じた。オーロラビレッジに到着してバスを降りると、まず満点の星空に感動。ティーピーやライトの明るさがある中での星空だと信じられないくらいの星が見えた。日本では目を凝らしてしまう M42 も M45 もはっきりと見ることができる。大好きなオリオンもよりくっきり輝いて見えた。
まもなく薄っすらとオーロラが出てきてとても感動した。ついに!!と思ったところで、これから軽食とのこと(泣)全然食べたくない。仕方なく、スープとパンの軽食とオーロラビレッジの案内をレストランで受けた。よって観望時間は 0:30〜1:00 までの 30 分だった。外へ出てからも変わらず薄っすらとオーロラが見えた。満点の星と見られたオーロラ。幸せ。時間もないので目に焼き付けた。
2月22日
お昼を食べてからは、ノースウェスト準州州議事堂、プリンスオブウェールズ博物館、グレートスレーブ湖上のアイスロードを観光。観望は23:30〜1:30。この日は-21℃。装備をしっかりしていてもかなり寒かった。呼気でまつげや髪も凍るなんて初めての経験。この日は23:00頃からブレイクアップを見ることができた。
一瞬だが真上を緑色のオーロラが動いている様子がわかりとても感動した。撮影もしたかったが一旦やめて、目に焼き付け、せっかく来たのだからと2ショットを撮ってもらいに走った(笑)帰る時間も迫っていたが、期待も高まり 1.5時間の延長をした。周りの方も興奮冷めやらぬようでほとんどの方が延長をしていた。同じ瞬間を共有した方々との会話が本当に楽しかった。皆が期待し見上げる中、オーロラは静かに消えていった。
2月23日
空き時間はオーロラビレッジ内で焚火で焼きマシュマロ、雪の滑り台、犬ぞりを楽しんだ。観望時間は21:30~0:00。一瞬波は打っていたが昨日ほどの収穫はなかった。 -24℃と激寒。体感は38℃?!靴下は4枚+ホッカイロを貼っていたが、一瞬で冷めた。リュックの中の飲み物と双眼鏡は凍って動かなかった。 それにしても本当にきれいな星空だった。最後の夜、オーロラも目に焼き付けた。見れるかと不安もあったオーロラだったが、3日とも見ることができ、本当に幸運だった。皆様に色々アドバイスをいただいた、カメラのレンズヒーター、カバー、予備のバッテリーが大活躍し、お陰様でレンズが凍ることもバッテリーが急激に減ることもありませんでした。ホッカイロは極暖を常にポケットに入れていて何度も助けられました。色々とお教えいただき本当にありがとうございました。お見せするのには大変お恥ずかしく渋っています(笑)ドライブに載せられているかも不安ですが見ていただけたら幸いです。