続・初めてのVISAC撮影~これが1800mm砲の威力だ~

星くず371号から 会員の投稿記事をご紹介します。

続・初めてのVISAC撮影~これが1800mm砲の威力だ~

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星くず364号(2020年4月発行)に「初めてのVISAC撮影」を掲載していただきましたが、それの続報です。
 その後、オートガイダーが思ったより安価に手に入ることがわかり、オートガイダーなるものを導入してみました。
 CCDカメラとガイド鏡セットで3万円強。これならいける!と思いましたが… しかし、オートガイダーを使うにはPCが必要で、やはり大層な装備に(泣) そこで、messierでも時々話題になるラズベリーパイでもいけるんじゃないかと調べたところ、ありました! ラズベリーパイでオートガイドのソフトウェアを動作させる事例がいくつもありました。ラズベリーパイには画面やキーボードがないので、タブレットをWi-Fi接続してリモートデスクトップのように使用することにしました。タブレットは中古で安価なものを調達しました。以上合計5万円強でオートガイダーシステムを導入することができました。
 というわけで、ノータッチガイドでは1~2分が限界というところを克服、いい気になって1800mmの直焦点撮影を試みてみました。まあ、専門誌に載るような素晴らしい写真は撮れませんが、そんなモノはハッブル宇宙望遠鏡やヲタクな人に任せるとして、今回撮った写真をご覧くださいませ。

M1 かに星雲
眼視では、ボヤっと白い佐渡島を感じていましたが、なんとなくフィラメントっぽいのが写りました。

M78 ウルトラの星
小さくてあまり面白い対象ではないと思ってましたが、あえて撮ってみました。

馬頭星雲
オリオン座アルニタク周辺の燃える木なども一緒に写ってる写真をよく見ますが、1800mmだと馬頭部分の拡大写真が撮れました。

<撮影データ>
撮影日時:2020年10月24日23時ごろ~2020年10月25日03時ごろ
撮影場所:伊豆
望遠鏡:ビクセン VC200L (1800mm F9)
赤道儀:EQ6PRO (オートガイダー装備!)
カメラ:Canon EOS kiss X9
ISO感度:6400~12800
露光時間:4分~5分
使用ソフトウェア:Sequator1.5.6、RawTherapee5.8、GIMP2.10.22
それぞれ8~16枚をコンポジット。トリミング(クロッピング)はしてません。

※ ○○ミリ砲というのは銃砲の弾丸の直径のことを言うらしいですが、この記事のタイトルは望遠鏡の焦点距離のことを言ってます。

好天がつづき、会員からの会報記事投稿も活発になってきました。
記事文中 messier とは 会員メーリングリストの愛称です。


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